電波女と青春男 2巻
地球人:藤和エリオは片言人見知り小動物系の激萌えキャラになっていました。
てゆーか、普通にめちゃくちゃ可愛い (*´Д`*)
片言の女の子ってどうしてこんなに萌えるんでしょうね?
あと作中で真も言ってますけど、照れの表現が素直な女の子は可愛く見えます。
2巻目となる本作は、そんな脱布団女エリオの社会復帰を描くということで、正直途中までは「1巻ほどのカタルシスは得られそうにないなー」と思っていたのですよ。
いや勿論、宇宙ハムスターことエリオは激可愛いし、自分のラヴ心に完全な自覚のないままに焼き餅妬く天然リュウシさんも可愛いし、女々さんは愉快だし、十分楽しんで読んでましたよ?
お泊りイベントの夜空の下でのリュウシさんとの会話なんて「真、めちゃめちゃ青春してるじゃん!」とこそばゆくて身悶えしましたし。
あー、あれだ。「デリカリー」ってデリバリーのカレーみたいだよね。<真的モノローグ
1章で真が読んでた「地の文がまわりくどくて、殺人鬼を靴投げて倒す小説」って「みーまー」の1巻じゃん (*^-^)
作者名が橘川英次となってましたけど、時代小説の大家、吉川英次のもじり?
入間先生、ファンなんでしょうか?
あと、地の文で「嘘だけど」って言わせるとか、そういう作品間を無駄にリンクさせたお遊びはわりと好きです。
それ故に、動物誘拐事件で真っ先に枇杷島八琴を思い出しちゃいましたけど、そんな猟奇なことになってなくて良かった。
というか、このシリーズは著者自らあとがきで書かれているように「基本ラブコメ」「みーまーとは正反対」だそうなので、今後もそういう方面は安心して読めるかな。
さておき、神楽は一人称小説で章毎に視点キャラが変わる形式だと評価が厳しくなる傾向があるので(一人称という形式を選んだ時点で、主人公以外のキャラの見えないところでの行動や心情は上手いこと主人公に対して語らせる等の方法で描くべきで、章毎に視点を切り替える手法は安易な逃げだ、というのが持論なので)、前述の途中までの感想もあって、著者一流の文章の面白さや真を取り巻く青春模様を楽しみながらも、あまり期待せずに読んでいたのですが。
いやぁ、良い意味で裏切られましたよ。
実は女々さんの奮闘物語だったんですね。
ラストのロケット打ち上げでは気持ちの良い爽快感を味わえました。
田村のおばあちゃんが血縁だというのは途中で予測ついてたので、そこに驚きはなかったですけどね。
ていうか、回想の中のエリオットがすげぇ怪しいというかホントに宇宙人じゃねぇの?……と思わせるのも、作者の思惑のうちなんでしょうねぇ (^-^;
ともあれ、1巻同様、非常に優良な青春小説でした。満足。
あ、そうそう。ルビにありえない誤字がやけに多かったのがちょっと気になりました。
編集者馬鹿なの?のレベルが下がったのは嘆かわしいですね。
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